海外FXの取引時間は24時間?土日でも取引できる?
公開日:2025.01.09
更新日:2025.01.09
経済ニュースを見ていると、朝も夜も為替レートが動いているのに気づくかもしれません。海外FXは、この為替レートを使って通貨を売り買いする取引です。為替レートが1日中変化しているということは、通貨の売買が24時間行われているということになります。つまり、海外FXは基本的に24時間取引できるのです。
ここでは、世界の主な為替市場の営業時間や、1日の中で取引可能な市場がどのように移り変わるのか、そして市場が休みの土日をどう過ごすかについて説明します。
この記事の見出し
各国の外国為替市場の取引時間
海外FXは土日を除いて24時間取引できる
世界中には様々な為替市場があり、その中でも取引量が特に多いのが東京、ロンドン、ニューヨークの3大市場です。
通常、各国の為替市場は平日の朝9時から夕方5時まで開いています。土日は市場が休みになります。
しかし、ある国の市場が閉まる前に別の国の市場が開くため、平日は常に世界のどこかで為替市場が開いています。これにより、24時間取引が可能になっているのです。
為替市場では通貨の売り買いが行われますが、株式市場とは違って、どの市場でも同じ通貨を取引できます。例えば、日本円やアメリカドルは、どの国の市場でも取引可能です。 国や地域が異なる為替市場でも、問題なく通貨の売買ができます。
そのため、海外FXは土日を除いて24時間取引が可能なのです。
1日における取引対象市場の移り変わり
海外FXの1日は、日付変更線近くのオセアニア市場から始まります。ウェリントンやシドニーなどの市場が日本時間の朝5時頃にオープンします。
その後、地球の自転に合わせて東から順に市場が開いていきます。
日本時間の午前9時に東京市場がオープンし、続いて香港やシンガポールなどのアジア市場が次々と取引を開始します。
日本時間の午後5時頃になると、ヨーロッパの市場が動き出します。ただし、ロンドン市場は、ドイツやスイス、フランスなどの大陸の市場より1時間遅れでスタートします。
さらに、ヨーロッパ各国の市場取引が後半に差し掛かる頃、アメリカのニューヨーク市場がオープンします。これは日本時間の夜11時頃です。
そして、ニューヨーク市場が閉まる前にオセアニア市場が再びオープンし、新しい1日の取引が始まるという流れになっています。
このように、世界中の市場が順番に開閉することで、海外FXは24時間取引が可能になっているのです。
国や海外FX業者によって取引時間に違いがある
欧米などの市場ではサマータイムに注意
サマータイムとは、朝の日光を有効活用するために、夏を含む一定期間、時計を1時間進める習慣です。ヨーロッパや北米、オーストラリアなどで行われています。
このため、欧米などでサマータイムに切り替わると、為替市場の開始時間が日本時間で1時間早くなります。
この切り替えを知らないと、市場開始直後の活発な取引に参加できなくなる可能性があるので注意が必要です。
サマータイムの切り替え日は固定されていません。そのため、いつサマータイムに切り替わるかは、口座を開いている海外FX業者などが提供する情報で確認しておくことをおすすめします。
海外FX業者によっても週明けや週末の取引可能時間が違う
土日を除けば、世界のどこかで常に為替市場が開いています。これは、各国の為替市場の取引時間帯が一部重なっているためです。
しかし、実際には24時間取引できないケースがあります。 その理由は、口座を開設した海外FX業者ごとに決められている取引可能時間が24時間対応していない場合があるからです。
多くの業者は、平日のオセアニア市場開始の前後1時間程度、システムメンテナンスなどのために取引を停止します。 また、週明けの取引開始時間や週末の取引終了時間も業者によって異なります。
平日24時間取引可能な業者もありますが、そうでない業者も多いです。
海外FX業者によって取引可能時間が違い、必ずしも24時間続けて取引できるわけではないことを覚えておきましょう。
海外FX投資家は市場が休みの日にもやっておくべきことがある
月曜朝の窓開けに備え週末のニュースには注意する
土日は為替市場が閉まっているため、海外FX投資家も取引を休むことになります。しかし、投資活動は取引だけではありません。土日でもやっておくべき大切な準備があります。
為替市場は休みでも、政治や経済は動き続けており、世界に影響を与える出来事が起こる可能性もあります。週末はこういった情報を集めて、週明けの「窓開け」に備えることをおすすめします。
週明けの窓開けとは、前週末の終値と週明けの始値の間にギャップが生じ、チャート上で隙間(窓)ができることです。
週末に大きなニュースがあると、価格が大きく動いてチャートに不連続な部分ができることがあります。これが利益を得るチャンスになることもあります。
土日は週明けの窓開けに備えて、しっかりと情報収集と分析をしておきましょう。
中東市場の影響で週末にも為替レートは変動する
「為替市場は土日が休み」と説明してきましたが、実は一部の中東諸国では日曜日に市場が開いています。例えば、ドバイなどがこれに該当します。
これは、イスラムのルールに基づいて、金曜日が祝日、土曜日が休み、そして日曜日に市場が開くというサイクルになっているためです。そのため、日曜日でも為替取引が行われ、為替レートも動きます。
ただし、この日曜日の取引量は少なく、為替レートへの影響はそれほど大きくないとされています。
とはいえ、海外FX投資家は、この中東市場の動きも意識しておく必要があるでしょう。
市場が休みの土日を活用した取引方法
週明けにポジションを持ち越すと有利な場合もある
スイングトレードなど中長期でポジションを保有する手法を使っていない場合、通常は週末にポジションを持ち越さないスタイルで取引します。これは、土日に為替レートに大きな影響を与える重大な出来事が起きても、ポジション解消などの対応ができないためです。
しかし、大きな影響が起こることを予想して、週明けにポジションを持ち越すと有利になるケースもあります。その一例が、両建てでポジションを持ち越す場合です。
両建てのポジションを維持したまま週末を越し、週明けの為替相場の方向が明確になったら、どちらかの取引を終了させることで、利益を得られる可能性があります。
ただし、この方法にはリスクも伴うため、十分な知識と経験が必要です。
仮想通貨を使えば取引時間外でもMT4口座で取引可能
海外FX投資家の土日の過ごし方として、仮想通貨を使って為替取引を行う方法があります。
通常、為替市場は土日に閉まっていますが、ビットコインなどの仮想通貨は24時間365日取引されています。仮想通貨はドルや円と交換できるので、仮想通貨を介して通貨取引が可能になるのです。
世界中で広く使われているMT4のシステムで、仮想通貨を使った為替取引ができる海外の業者が存在します。これにより、通常の取引時間外でも取引の機会を逃さずに済みます。
積極的に海外FXに挑戦してみよう
為替市場は、土日は休みですが、平日は24時間どこかの市場が開いています。これにより、海外FX投資家はほぼ1日中取引できる環境にあります。
口座を開設した業者によっては、システムメンテナンスなどの理由から平日の朝1時間程度、取引ができない時間帯があることがあります。しかし、海外FX業者の中には平日は停止時間なしで24時間連続取引可能な業者もあります。
24時間取引できるという海外FXの特徴を体験したい人は、そういった業者を探して取引を始めてみるのも良いでしょう。 海外FXには以下のようなメリットがあります。
- ハイレバレッジが利用可能
- ゼロカット制度(証拠金以上の損失が出ない仕組み)がある
これらの特徴を活かせる海外FXに挑戦してみることをおすすめします。ただし、リスクも高くなる可能性があるので、十分な知識と経験を積んでから取り組むようにしましょう。